衣替えも終わり梅雨本番の季節となりました。梅雨が終わるとレインコートの洗濯や春物のコートの衣替えを考えておられる方も多いのではないでしょうか。

防水透湿性素材「GORE-TEX（ゴアテックス）」を活用した製品が多く発売されており、「洗濯した方が撥水機能が長持ちする」と言われます。

今回は、「GORE-TEX（ゴアテックス）」の正しい洗濯・乾燥についてお話します。

―「GORE-TEX（ゴアテックス）」とは？

「GORE-TEX（ゴアテックス）」とはそもそも何なのかというと、コートやダウンジャケット、アウトドア用品などの各種商品ではなく、素材を指します。
「GORE-TEX（ゴアテックス）」はアメリカのWLゴア&アソシエイツが販売している素材の商標名です。こちらの素材は防水透湿機能という特徴があります。これは文字通りに、防水という水を通さない機能と、透湿という湿気を通す機能の２つを併せ持っているということを指します。

―撥水機能が高いものは、「洗ってはいけない」のでは？

下図のNGマークがないものについては、洗濯が可能です。
こまめに洗濯することで機能と着心地を維持できるといわれています。生地が汚れていると水をはじく撥水性が低くなり、水分が生地表面に広がって水の膜ができてしまうので、湿気が抜けにくい状態となります。生地の撥水性を維持するためにも、こまめに洗濯することが大切です。

―どのようなことに注意して洗濯したら良いか？
液体洗剤を使って、すすぎを２回以上しっかり行ってください。「GORE-TEX（ゴアテックス）」素材のお洗濯にはアンボメーの液体洗剤『Lessive』   がお勧めです。

―「洗濯機」と「手洗い」どちらが良いか？

洗う前に必ず、洗濯表示を確認してください。「GORE-TEX（ゴアテックス）」の生地は洗濯機を使っても問題ない耐久性の高い生地ですが、製品の仕様によっては手洗い指定になっている場合もありますのでご注意ください。

―クリーニング店に出した方が良いか？

ご自宅で洗濯可能ですがクリーニング店に依頼する場合は、きれいな蒸留炭化水素溶剤での洗い流し後熱処理 （表生地に撥水性を回復させるため、乾燥機で乾燥させる）、そしてスプレーまたはウォッシュインの撥水剤を施すよう依頼してください。

―「自然乾燥」と「乾燥機」どちらが良いか？

「GORE-TEX（ゴアテックス）」は、表生地に耐久撥水加工が施されています。表生地の撥水性が落ちてきていると感じる場合は、洗濯・乾燥後に、乾燥機またはアイロンで熱処理をすることで、撥水性が回復します。洗濯表示で「乾燥機が使用可」と記載がある場合は、乾燥機を使って熱処理を行います。ウェアを洗濯して乾かしきってから、中温で２０分ほど乾燥機にかけてください。温風乾燥の熱によって撥水性が回復します。

―アイロン掛けの方法。

乾燥機がない場合は、アイロン掛けを行います。洗濯表示を確認して、「アイロン仕上げ可能」の表示があれば、アイロン掛けを行うことができます。「低温」「スチームなし」の設定で、あて布をして熱を加えてください。アイロンの熱で撥水性が回復します。乾燥機やアイロンで熱処理をしても撥水性が回復しない場合は、着用中の摩擦によりはっ水加工剤がはげ落ちてしまったと考えられるため、市販の撥水スプレーや撥水剤を使って、再撥水加工してください。

液体洗剤 『Lessive』＆柔軟剤 『Assouplissant』 のご購入はこちらから 

「GORE-TEX（ゴアテックス）」素材のお洗濯についてのお話は以上です。アンボメーの液体洗剤でこまめにお洗濯を行う事で、機能と快適な着心地を維持し次のシーズンに備えてみてはいかがでしょうか？