みなさん、こんにちは EMBAUMER です。

みなさんは、柔軟剤をお使いになっておられますか?
日本石鹸洗剤工業会のアンケート調査によると、全体の約91%の方々が柔軟剤を所有されており、使用比率は、毎回の洗濯に使用される方が約75%、時々の洗濯に使用される方が約94%おられます。
柔軟剤の「香り」に付いては、ご使用される方の約80%の方々が「香り」付きを選んでおられます。
また、インターネット検索サイトにて多数の方々が柔軟剤の「香り」を残す方法を検索されています。そこで今回は、洗い上がった洗濯物に柔軟剤の「香り」を残す方法についての豆知識です。

柔軟剤の「香り」を残すための洗濯方法

 
(1)  汚れはきれいに落とす
汗や皮脂汚れなど汚れ成分は嫌なニオイの発生源です。そんなニオイが柔軟剤の香りと混ざり合うとより一層ひどいニオイになります。また、汚れが残っていると柔軟剤の吸着を阻害しますので柔軟剤の効果を十分に出せなくなります。
洗浄性の良い洗剤で指示通りの使用量・洗濯時間を守って洗濯して下さい。
汚れがひどい場合や嫌なニオイがする場合は、お湯(40~50℃)で洗う・漂白剤を一緒に使うなどの手法で洗って下さい。
まずは、汚れを洗濯できれいに落として柔軟剤の「香り」を残しましょう。
  
アンボメーがお勧めする液体洗剤 『LESSIVE』
アンボメーがお勧めする粉末洗剤  『Lessive en poudre』
 
(2)  洗濯する量に気を付ける
小さなお子さまがおられるご家庭や、ご家族が部活動やスポーツをなさっているご家庭ではついつい洗濯物をまとめて洗濯機いっぱいに詰め込んで洗ってしまうことがあると思います。
節電や節水には効果があるかも知れませんが、洗濯物にとっては洗浄力の不足による汚れ残りや、浸透性の不足によるすすぎ不足になり、そんな状態で柔軟剤を使用しても柔軟剤の効果を十分には出せません。1回の洗濯量は、洗濯機の大きさ(負荷量)の8割を上限と考えて下さい。例えば、10kgの洗濯機なら8kgが上限です。洗濯ネットをお使いの場合も同じことが言え、1枚のネットに複数枚の洗濯物を詰めると洗浄力の不足による汚れ残りや、浸透性の不足によるすすぎ不足になるので注意して下さい。洗濯ネットをご使用される場合は、洗濯物と大きさが合ったネットに洗濯物を1枚づつ丁寧に畳んでご使用下さい。
 
(3) 柔軟剤の使用方法を守る
 

洗剤と柔軟剤は、混ぜたり同時に使ったりしないで下さい。市場には洗剤成分と柔軟剤成分が一緒になったジェルボール型洗剤やワンショット洗剤がありますが、それらの洗剤はメーカーにてその使用方法に対応するように成分調合されています。一般的には洗剤成分と柔軟成分は仲良くありません。同時に使うとそれぞれの成分が反発し合って、どちらの効果も発揮出来なくなります。洗剤できれいに汚れを落とし、洗剤成分と汚れを十分にすすいでから柔軟剤を使って「香り」と「柔らかさ」を付与させて下さい。柔軟剤は最終のすすぎ時に投入するのが一番効果的です。 
 
アンボメーがお勧めする柔軟剤  『Assouplissant』
   
(4) すすぎの方法に気を付ける
洗濯機のすすぎには、「貯めすすぎ」と「注水すすぎ」があります。「貯めすすぎ」とは水が設定量まで入ったら、その水量のままですすぎます。「注水すすぎ」とは、水をオーバーフローさせながらすすぎます。洗濯槽の水がオーバーフローによって入替りますので、すすぎ性は良いのですがたくさんの水を使います。通常、洗濯機はすすぎ行程の最終回に柔軟剤が入るように設定されています。この最終回のすすぎを「注水すすぎ」に設定していると、水がオーバーフローによって入替るので水量に対して柔軟剤が不足となります。最終回のすすぎは「注水すすぎ」でなく「貯めすすぎ」で行なって下さい。
   
(5) 脱水前に柔軟剤すすぎ水に漬け込む
通常は、洗濯機に設定された洗濯コースを利用して洗濯をしています。洗濯物を洗濯機に入れ洗濯コースを選んで洗剤と柔軟剤を投入口にセットしてスタートボタンを押して洗濯を開始。洗濯が終了しブザーが鳴れば、洗濯物を取り出して干して乾けば洗濯終了です。
今回は少し手間が掛かりますが、最終すすぎが終了する前(脱水前)に洗濯機を一時停止させ、そのまま30分ほど放置します。これにより柔軟剤が入ったすすぎ水に約30分ほど漬け込むことになるので、十分な柔軟剤成分が洗濯物に浸透します。30分経過後、洗濯を再スタートさせ洗濯を終了させて下さい。
※注 漬け込み時間は衛生・繊維素材への影響を鑑みて30分を目途に最長1時間以内にして下さい。
   
(6) 脱水時間を短くする
脱水時間を短縮することで、洗濯物に柔軟剤すすぎ水を多く含ませたままの状態から洗濯物を乾かせられます。乾燥時間は長くなりますが、柔軟剤成分を多く残すことが出来ますので柔軟剤効果のアップに期待が出来ます。但し、乾燥機を利用される場合は乾燥時間が長くなりエネルギーコストが高く掛かりますのでご注意下さい。短縮する時間は洗濯コース設定時間から1~2分です。
 
(7) 柔軟剤を手動で入れる
柔軟剤投入口が付いている洗濯機は、最終のすすぎ時に柔軟剤が入るように設定されていますが年式やメーカーによっては、すすぎ開始と同時に柔軟剤が投入される場合があります。柔軟剤は最終のすすぎ時に投入するのが効果的ですので、この場合は投入口を使用せず手動で柔軟剤を投入して下さい。
ご使用洗濯機の柔軟剤投入のタイミング確認は、初回すすぎ時の柔軟剤の香りの有無で確認出来ます。
   
(8) 部屋干しで乾かす
柔軟剤成分(特に香り)は熱と紫外線が大の苦手です。乾燥機は熱と風によって洗濯物を乾かすので乾燥機を使って洗濯物を乾かすと柔軟剤の香りはどんどん無くなってしまします。
柔軟剤の香りを残したいのなら、自然乾燥の陰干し(部屋干し)がベストです。
 
(9) 最後の裏技
保管後の衣料や洗濯後の衣料でもっと柔軟剤の香りを楽しみたい方は、柔軟剤ミストがお勧めです。
水にご使用の柔軟剤を約5%(水100mlに対し柔軟剤5ml)溶かして衣類に軽くスプレーして下さい。
着用前にスプレーすると香りと同時にシワを伸ばし静電気によるパチパチも防げます。
※注 作った柔軟剤ミストは、衛生上の都合から長期保存が出来ません。一回で使い切って下さい。

 
  
今回は、柔軟剤の「香り」の残し方についての方法をご紹介しました。柔軟剤の「香り」をもっと残したいとお考えの時は、みなさまに合った方法をお試し下さい。
  
最後に、アンボメー柔軟剤のそれぞれの「香り」もみなさま方より大変ご好評を頂いております。
ぜひ、それぞれの「香り」をご確認下さい。
アンボメーがお勧めする柔軟剤 『Assouplissant』

  
 
<作成・編集>
アンボメー株式会社
クリーニング師・繊維製品品質管理士(TES)
芝田 豊治
    

<記事監修>
アンボメー株式会社
代表取締役 CEO
 片岡 友美