みなさん、こんにちは EMBAUMER です。
 
すっかり暖かくなり、服装が軽装となってコートやダウンが不要となりました。大阪では2025年万国博覧会が賑やかに開催されました。ご家庭では、冬物衣料から春夏物衣料への衣替えシーズンを迎え、何かとお忙しくされている事と思います。さて今回は、衣替えについての「洗濯の豆知識」です。 ぜひ、ご一読ください。
 
 
『衣替えの時期とタイミング』

衣替えは一年に二回、春と秋に行なうとされています。南北に長い日本列島、春の冬物から夏物への衣替えは、南から北へと季節が進みますので九州・沖縄では4月初旬ころ、東北・北海道では6月中旬ころとなります。秋の夏物から冬物への衣替えは、北から南へと季節が進みますので東北・北海道では9月中旬ころ、九州・沖縄では10月下旬ころとなります。タイミングの目安は、最高気温が20℃前後となったころです。気温が25℃以上になると夏服となり15℃以下になると冬服になると言われています。衣替えの収納で気を付けないといけないのは湿気です。湿気はカビや虫や菌の繁殖の一因となるので、湿気の多い雨の日は避けて湿度が低い晴れた日に行うのがベストです。 
 

『事前に準備する』

 
・防虫剤と乾燥剤を準備する
季節外れとなった服を保管する際は、防虫剤と乾燥剤を入れることで、黄ばみや虫食いなどトラブルの予防になります。保管前に洗濯やクリーニングを済ましていても目に見えない汚れが残っている場合や、状況によって湿気が高くなる場合もあります。そんな時の防備剤として役立ちます。
 
 
防虫剤の種類
「ピレスロイド系」
防虫剤特有のにおいがなく効き目が半年以上持続する。ほとんどの素材に適応し、ほとんどの防虫剤との併用が可能。但し、金属製品が付いた衣料への使用は錆が発生するので避けること。
 
「パラジクロロベンゼン」
効き目が早く広範囲に防虫効果が広がるが消耗が早い。ウール・シルク・綿などに適応し、ピレスロイド系以外の防虫剤との併用は出来ない。塩化ビニール・ビーズ・スパンコールへの使用は避けること。
 
「しょうのう」
日本で古くから使われている防虫剤。ほとんどの素材に適応し特に和服にお薦め。ピレスロイド系以外の防虫剤との併用は出来ない。
 
「ナフタリン」
効果が長く、長期間保管する季節用品などに向いている。ウール・シルクに適応し、塩化ビニールには使用出来ない。ピレスロイド系以外の防虫剤との併用は出来ない。
 
収納スペースの大きさに応じた量の防虫剤を入れましょう。ピレスロイド系の防虫剤以外は、異なる種類の防虫剤と一緒に使うと衣類を傷めるおそれがあるので併用を避けてください。防虫剤の成分は気体となって衣類に浸透するため、収納ケースの密閉性が低いと成分が外に漏れて、防虫効果が薄れてしまいます。収納ケースは蓋付きの密閉性が高いものを選択しましょう。また、防虫剤の成分は空気より比重が重く上から下へと浸透するので、防虫剤は衣類の上に置くようにします。防虫剤と一緒に、乾燥剤も入れておくと湿気対策にもなり効果的です。 
   
・収納ボックスを準備する
事前に収納場所を考え、場所にあった収納ボックスを準備することで、保管する場所全体の容量が分かりますので保管する衣類の総量が分かります。仕分けの際の衣類の選別に役立ち、防虫剤や乾燥剤の必要量が算出できます。 
 
  

『衣類の仕分け』

 
・衣類の健康チェック
ワンシーズン着用した衣類の ①汚れの付着 ②シミ・黄ばみの有無 ③ボタンの破損・外れ ④袖口の擦り切れ・裾のほつれ ⑤セーターの毛玉 ⑥ポケットの中のチェックを行なう。

 
・衣類の分別を考える
健康チェックの結果を踏まえて、1年以上袖を通していない、傷みや劣化がひどい、年齢や時代に合わなくなった、サイズが合わなくなった、などの衣類は手放すことを考えてみましょう。
 

『衣類の保管』

・保管する衣類は必ず洗ってから保管する
ほとんど着ていないからといって、洗わずに収納するのはNGです。一度でも着用した衣類は、汗や目に見えない汚れ、ホコリや花粉などが必ず付着しています。加えて、湿気が含まれていたりするので保管中にカビが生えたり雑菌が繁殖する一因となります。
  
・ご家庭で洗濯する場合
衣類に付いている洗濯表示を確認する。

「洗濯機」「手洗い」表示が付いた衣類は家庭洗濯が出来ます。家庭洗濯は水溶性の汚れをドライクリーニングよりも綺麗に洗い上げます。「洗濯機」「手洗い」表示が付いたデリケート衣類の洗濯方法は、 「ニットやセーターのお洗濯」 または、 「メリノウールのお洗濯」をご参照ください。アウター衣類の場合は 「ゴアテックス素材のお洗濯について」をご参照ください。 「家庭洗濯NG」表示が付いた衣類はクリーニング店にて洗ってもらってください。
  
アンボメーがお勧めする液体洗剤 『LESSIVE』
高洗浄界面活性剤ピュアミールを主成分に高機能ブリリアント酵素を配合し中性でありながら繊維の奥まで優しく浸透し、落ちにくい油脂汚れまで綺麗に洗い上げます。フローラルジャスミンの香りに包まれます。
   
アンボメーがお勧めする粉末洗剤  『Lessive en poudre』
見える汚れはもちろん、見えない汚れまでスッキリと徹底洗浄。配合成分から発生する活性酸素の分解作用で、気になるニオイはもちろんニオイ戻りの元であるバイオフィルムまで分解洗浄し、強力な洗浄力と消臭効果を発揮します。
 
アンボメーがお勧めする柔軟剤  『Assouplissant』
マジカルCの働きで、吸水性を保ちながらもふんわり柔らかに仕上がります。プロヴァンスからインスパイアされた上質な4種類の香りから、あなた好みの香りをお選びください。
 
・クリーニング店に出す場合
衣類に付いている洗濯表示のクリーニングを確認する

衣類にウエットクリーニングの表示が付いていたら、クリーニング料金は高くなりますがドライクリーニングよりウエットクリーニングを選択しましょう。ウエットクリーニングはドライクリーニングより水溶性の汚れを良く落としスッキリ洗い上がります。ドライクリーニングについては、 「ドライクリーニングのお話」を一読ください。
 
・衣類は立てて収納するのが便利
一般的には重ねて収納してしまいがちですが、立てて収納するのがお勧めです。立てて収納すると、引出しや蓋を開けたときに衣類が見分けやすく、衣装ケースの幅や高さに合わせてたたむ事で隙間なく詰められて収納性がアップします。

    
・クリーニングの保管コースを活用する
厚手のセーター・コート・ダウンコートなどの大型衣料をクリーニングに出すなら、追加料金が必要な場合がありますが、クリーニングの保管サービスの活用を考えましょう。大型衣料を預けることでご家庭の収納スペースに余裕ができ、衣類の詰め込み過ぎなどを解消します。
 
   
衣替えは、衣類を総ざらいするので不要な服を分別でき、収納スペースを有効活用に役立ちます。さらに、手持ちの衣類チェックによって、似た服を買ってしまうことを防げます。今回の衣替えのお役に立てば幸いです。
  
  

<作成・編集>
アンボメー株式会社
クリーニング師
繊維製品品質管理士(TES)
芝田 豊治
      

<記事監修>
アンボメー株式会社
代表取締役 CEO
 片岡 友美