衣替え時の夏物衣料の洗濯は、大切な衣料を洗濯したあと半年間仕舞い込むので普段より念入りにお洗濯することをお薦めします。
それには、酸素系漂白剤の併用です。漂白剤には、「酸素系」「塩素系」「還元系」がありますが、衣料のお洗濯には「酸素系」を洗剤と一緒に併用します。
「酸素系」には、過炭酸ナトリウムを主成分とした粉末タイプと過酸化水素を主成分とした液体タイプがあります。
どちらのタイプも洗濯中に分解して酸素を放出し酸素の力で洗濯物を漂白し菌を取り除きます。
それぞれの特徴は次の通りです。

粉末タイプ

液体タイプ

特に夏物衣料には、汗や脂肪酸やタンパク質汚れがたくさん付着しています。そんな汚れが普段のお洗濯では完全に落とし切れず少しずつ蓄積されているかも知れません。これらがニオイの原因ともなります。
そこで、クリーニング師からのお薦めは、それぞれの特長を活かした液体タイプと粉末タイプの半々同時使用です。（それぞれの規定使用量の半分を同時に使います）
衣替え時のお洗濯には、漂白剤を併用して見える汚れはもちろん、見えない汚れまでスッキリ洗って、来夏まで保管しましょう。
※ 必ず酸素系漂白剤を使用して下さい。塩素系漂白剤は絶対に使用しないで下さい。
※ 酸素系と塩素系を同時に使用すると塩素ガスが発生し危険ですのでおやめください。
　
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クリーニング師
繊維製品品質管理士(TES)
芝田 豊治